鬼龍‐金色の覇者‐
「匡が折れる所なんか初めて見たけどな。」
「そりゃなー、あの匡だぜ?女なんか一切寄せ付けなかったのに。日向は特別なのか?」
「…“特別”、な…。そうなんだろ。」
そうでなければ、説明が付かないあの匡の行動。
茨輝達の知っている限り女なんかこれでもか、と言うほど寄せ付けなかった匡。
姫蝶が今日はもう帰ると言いだせば、バイクで送っていった。
どれも目を疑うモノばっかりで、唯一藤夜だけは楽しげに笑っていた。
「本当、何なんだろうな日向って。」
「ああ。」
『何だ?私の話か?』
「まあな。………って。」
「うぇ!?何やってんの、日向!」
自然に入って来た声に流しそうになり、後ろを振り向けば何時の間に居たのやら。
コンビニのビニール袋を持った姫蝶が居た。
『何って、別に買い物。』
「は?」
そう言って、姫蝶はコンビニの袋を目の高さまで持ち上げる。
中にはアイスやらお菓子やらが入っていた。