鬼龍‐金色の覇者‐


「こんな時間に?匡が心配するんじゃない?」


『あぁ…、アイツはほっとけば良いんだよ。』


「何だそれ。」



やっぱり変わってる。

鬼龍は関東トップの暴走族で、匡はその鬼龍の総長だ。
匡の地位を狙って、言い寄って来る女は数知れない。

けれど、姫蝶はそんなモノ関係無いとでも言う様な、言い方をする。
それは茨輝達に対してもだ。



『で?二人は何してんの?』


「俺等は見回り兼散歩中。」


『へぇ。』



まあ、目的は無いと言っても、ブラブラしながら目の届く範囲で変なヤツ等が街で喧嘩をしていないかとか薬の取引をしていないか見まわっているだけだ。


ふと、茨輝の視線が姫蝶の服に向く。
姫蝶の今の服装は、ジーンズにТシャツ、そしてパーカーを羽織っただけのラフな格好だった。


『何?』


「いや、色っ気がねぇなと。」


『悪うございました。動きやすいんだよ。』


「えー、もっとお洒落に行こうぜ?日向、スタイルが良いんだから。」


『コンビニ行くだけに?』


「そう言わずに女の子なんだからさー。」



龍は姫蝶にもっとお洒落で女の子らしい恰好をして欲しいらしい。




 
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