鬼龍‐金色の覇者‐
『………。』
何時の間に終えていたのか。
電話を止めた柑子が私の思考の中に入って来た。
「ま、アイツ等と一緒に居れば、嫌でも思い出すだろうよ。」
『…早速、龍にハーフだってバレちゃった。』
「何やってんだお前。それじゃあ、変装の意味ねぇだろ。」
ハハッと乾いた様な笑い声を上げていると、ガチャリと扉が開いた。
「失礼します。お呼びとお聞きしましたが。」
「おう、来たか。」
『……カツ…?』
「…え……。」
部屋に入って来たのは見覚えがバッチリある男。
この学園にはコイツまでいるのか。
【姫蝶side終】