ましゅまろハート
「構内まわってみねぇ?」


「まわってどうすんだよ。」


少し呆れ気味に尋ねると

ヤナは俺の肩を痺れる程に叩き、

「もち、可愛いコ探すんだよ。」

とにんまり笑いながら言った。


はぁ、

だから折角のルックスが

台無しじゃねーか。


そう思いながらも、

探すのも悪くないなと思う自分もいた。


「それいいな。じゃ、行くか」


結局ヤナの誘いに俺も乗っかり、

むさ苦しい野郎2人の

構内散策が始まった。


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