ましゅまろハート
一言で言えば

“ブランド”を手に入れたかった、

それだけだ。


学部がどこであれ大学名さえ言えば、

周囲の目が途端に好意的になる。


その力は思っている以上に凄いのだ。


「俺、食堂行ってみてぇ。腹へった」


今にも倒れそうな

素振りをしながらヤナが言う。


「お前、何も食べてきてねーのか?」


「あぁ、いつも朝食べねーもん」


「今日くらい食べてこいよ。

 今日、食堂やってねーんじゃん?」


俺の言葉にヤナの表情が一気に崩れる。


おい、そんな顔……、

女には見せられねーな。


< 15 / 164 >

この作品をシェア

pagetop