ましゅまろハート
ふと視界に

本屋っぽい店が見えてきた。


「おいヤナ。あれって、本屋か?」


「見ればわかんじゃん。

 本が並んでんだからな」


そう言えば今日は

俺が楽しみにしている

週刊誌の発売日だったな。


「ちょっと見てきていいか?」


俺の問いかけに

しかめっ面をしながらも

ヤナは了承した。


「しょうがねーな。少しだからな」


「サンキュ」


その本屋にゆっくりと近付く。


街中にある所謂普通の本屋とは

少し様子が違って見えた。


「あれ……。雑誌が、ねぇ……」


大学の構内にあるからだろう。


よく店頭に並べられている筈の

雑誌類が全く見当たらない。


代わりに分厚く難しそうな本が

平積みされていた。



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