ましゅまろハート
そこには教務課の

大きな掲示板がある。


俺はそこで

ざっと明日の授業で

休講がないか確認する。


「明日は、……英語が休講か」


頭の中にメモり、校舎を出た。

そして駅に向かうことなく、

真っ先にあの場所へと急いだ。


あの場所―――


そう、

林美波さんと出逢った、

書籍部だ。


きっとそこへ行けば、

彼女にまた逢える。


俺の胸は自然と高鳴る。


授業の疲れで重かった頭が

どんどん冴えてくる。


“彼女に逢いたい”


その一心で、

俺は小走りに書籍部へと向かった。



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