ましゅまろハート
俺の言葉を聞いた瞬間、

 ヤナの目が一気に丸くなった。


「販売員って……。

 お前、

 ババァが好みだったのかよ!」


確かにヤナの言う通り、

教科書販売員は正直、

40代~50代であろう

オバサンが多かった。


彼女一人を除けば。

「違げぇよ!

 ババァじゃねぇよ!」


俺はこれでもかと

ヤナの肩を思いっきり叩き否定した。


「痛ッ。

 そんなに強く叩くなよ、

 ったく……」


俺の力が思った以上に強かったのか、

ヤナは苦悶の顔をしている。


「ゴメン。

 つーか、

 俺はオバサンなんか興味ねぇし」


「じゃ、誰だよ?」



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