ましゅまろハート
俺の言葉にヤナの顔が

一気に崩れる。


てか、ヤナは

ソレしか頭にないのか?


呼吸を整えてから

俺は覚悟を決めて話し始めた。


「あのさ、教科書販売の事、

 覚えてるか?」


「あぁ。

 あのババァたちの

 バーゲン会場みたいな、あれか」


そうそうと俺が軽く頷き、

続きを話す。


「そこで、俺、

 気になる人出来たんだよね」


この俺の一言に

ヤナの顔が再びにやけ始めた。


「お!

 それって、

 ここの学生って事だよな?」


ヤナの言葉に少し間を置いてから

俺ははっきりと言った。


「いや。

 そこにいた販売員の人なんだ」


< 46 / 164 >

この作品をシェア

pagetop