奇跡事【完結】
「ルーイの魔力は凄いね」
「……」
「それなら、エレノアにも勝てるかもね」
「……サーシャにキョウがいなくちゃ、意味がない」
「キョウは生きてるじゃないか」
「三人でいなくちゃ、意味がないんだよ」
「大丈夫だよ、サーシャはその内生まれ変わる」
「……は?」
それに僕はゆらりと立ち上がり、パチフィスタを正面から見つめた。
左手から血がぽたぽたと垂れ落ちる。
やっぱりパチフィスタは笑顔だった。
「聞きたい?サーティスの悲恋」
「……悲恋、だって?」
「その前に、カタラの元に行った方がいいかもね」
「カタラ?」
「うん。感じるでしょ?この禍々しい気を」
「……か、の!?」
カノなのか!?