こわれもの
「マツリも、悪気はないと思うよ? 不器用なだけで」
キョウのフォローに、アスカは反論した。
「キョウはマツリに甘過ぎだよ。
アイツ、色々理由つけてヒロトさんのこと悪く言ってくるし、もう、嫌」
「まあ、それは腹立つよね」
共感しつつ、キョウはアスカに尋ねた。
「昨日、ヒロトさんとはどうなった?」
「ご飯行って、メアドも交換した!
でも、それ以外は、特に何もないよ」
アスカはやや寂しげに言った。
「バイトで会うだけだった時から思ってたけど、ヒロトさんって、大人だった。
気遣いができるとか、そういう部分で。
あ、顔は童顔なんだけどさ」
アスカは、昨夜のことをかいつまんで話した。
キョウは嬉しそうに目を細め、
「じゃあ、もう告ったら?
聞いてる感じ、きっと大丈夫だよ」
「でも、ヒロトさんは私のこと妹みたいって言ってた……。
絶対、フラれるよ」