その眼で溶かして

「……ぁ…」


私の中からジワリと溢れる何かを感じた時だった。



すっと席を立った課長を目にし、私は"はっ"と我に返り再びパソコンに向かった。



ふぅーっと小さく息を吐いた時だった、差し出された書類は…。



《第二会議室で待つ》


と書かれた付箋紙付き。



見上げた課長は真面目な顔でポンと私の肩を叩き、オフィスを後にした。

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