桜が舞い散る
楼真said


んでだよ。何でじいちゃんが頭何て下げんだよ。



悪いのは俺だろ?何時までも逃げ続けてる俺だろ?



「じいちゃんごめんな。ごめんな。
じいちゃんの言う通りだよ。
俺はあの家に帰りたい。あの家を継ぎたい。
あの人が一人で戦ってるの知ってた。
それに気付いた時に俺思ったんだよ。
あれだけ反抗ばっかりで我が儘な俺をまだ待ってくれてる。
俺の味方をしてくれてる。って。
俺の居場所はここ何じゃないかって。
そのときからだ、俺があの家を継ぎたいと思ったのわ。
それから俺は調べた。あの家の事を。
俺は興味をもった。
自分の力であの家をもっとでかくしたいと思った。あの人、違うか、父さんと母さんに親孝行したいと思ったんだ。
だからじいちゃん、俺帰るよ。
父さんと母さんが居るあの家に、向き合ってくる。」



俺は自分の気持ちを思うままに言った。



そしてじいちゃんに「あらがとう。」そう行って理事長室を出た。



この時の俺は自分の事で精一杯で桜の事を忘れていた。







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