桜が舞い散る
本当の気持ちを
楼真said


今俺の前には父さんと母さんがいる。



お互いの間に沈黙が走る。



「お前がこの家に来たのは久しぶりだな。」



この沈黙を最初に破ったのは父さんだった。



「あ~そうだな。」



「高校を卒業して以来、か
教師になったんだろ?父さんの高校の」



「あ~大学で教職免許取ったからな」



「そうか、元気にしてたか?」



「まあ、それなりに。父さんも母さんも元気だったか?」


「あ~」「え~元気だったわよ。」そう言って父さんと母さんは笑った。相変わらず二人とも綺麗な顔だな。



「で、何か話があるんだろう?楼真。」



さすがだな。父さんには全部お見通しか。







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