純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
「……質問を変えるわ。そのハルカさんっていう人は桐生さんの恋人さん? 大切な方なの?」
桐生さんの光を宿さない真っ黒な瞳が、ゆっくりと私の方を見た。
「……春香は……春香が……小野町……春香は……」
「……“小野町春香”?」
確か、死亡してこの病院に運び込まれてきた女性だわ。殺人ということで、私には関係のない部類だけれど……なるほどねぇ、そういうこと。
「ズバリ!あなた、小野町春香を殺害したのねっ?!」
「違うっ!!!」
机を叩き、勢いよく立ち上がる桐生さん。必死で真剣な桐生さんのその姿に、私は堪えていた笑いを吹き出した。
「ごめんなさい。冗談よ冗談。……それにしても、あなた。ちゃんと話せるじゃない」
ギロッと私を睨んできた桐生さんだけれど、先程までとは違い、生気が宿っていることに安堵の息を吐く。
「このまま話せないままだったら、あなた、精神科を担当しているあの変態綾部(あやべ)……じゃなかった、変態先生……でもなかった、綾部先生のところに連れていかれるところだったんだからっ!」
「……誰が変態だって?」
「いたんですか!変態!」
「ついにはもうただの変態呼ばわりかよ!俺は至って普通の精神科の綾部だ!」
桐生さんの光を宿さない真っ黒な瞳が、ゆっくりと私の方を見た。
「……春香は……春香が……小野町……春香は……」
「……“小野町春香”?」
確か、死亡してこの病院に運び込まれてきた女性だわ。殺人ということで、私には関係のない部類だけれど……なるほどねぇ、そういうこと。
「ズバリ!あなた、小野町春香を殺害したのねっ?!」
「違うっ!!!」
机を叩き、勢いよく立ち上がる桐生さん。必死で真剣な桐生さんのその姿に、私は堪えていた笑いを吹き出した。
「ごめんなさい。冗談よ冗談。……それにしても、あなた。ちゃんと話せるじゃない」
ギロッと私を睨んできた桐生さんだけれど、先程までとは違い、生気が宿っていることに安堵の息を吐く。
「このまま話せないままだったら、あなた、精神科を担当しているあの変態綾部(あやべ)……じゃなかった、変態先生……でもなかった、綾部先生のところに連れていかれるところだったんだからっ!」
「……誰が変態だって?」
「いたんですか!変態!」
「ついにはもうただの変態呼ばわりかよ!俺は至って普通の精神科の綾部だ!」