お前だけしか愛せない
「あんた!早くしなさい‼
制服は⁉何も用意出来てないじゃない!」
髪はセット出来てるよ。
母ちゃんをシカトして、部屋に戻り、
学校の書類が入った封筒を持ち、
携帯を制服のポケットに入れた。
黒基調の真新しいブレザー。
んで、腰パンした。
「急いで車に乗って‼
あ、千円持ってない⁉スリッパ代」
スリッパ?
リビングの机に置いていた俺のサイフには、
800円弱しか入ってなかった。
俺、マジ貧乏~。