†魔界戦記†

追憶



「ではお手を
ごらんください」


クルーゼが
大画面に自分の手を
映し出した。

そこには小さな正六角形が
描かれていた。

そして、選手たちにも。


「それは自らの危機に
瞬間的にワープする
魔方陣です。
六点はそれぞれ
火・水・雷・土・金・風
の六行に別れていて
魔界の秩序を保っています」


「コイツ・・・
大丈夫なのか??」


長々しい説明により
カエンは夢の世界に
旅立っていた。
後ろの木にもたれながら
ハゼルが小突く。


「こんな状況で
敵でも来たら
全員お陀仏だぞ」


そして文句を垂れながら
画面を見つめ直した。


「今回サバイバルは
皆さんが飛ばされた
その森を抜ける事が
目的となっています
さらに、一定数の
ダメージを与える事で
相手を闘技場に
強制返還することで
自チームに有利にする
事もできる、という事です」


ふう、と一息をつき
クルーゼは叫ぶ。


「それでは
死合開始ィィィィィ!!!」
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