†魔界戦記†


「まずは回りの状況だな
それに食料もだ
こんな所にいても
始まらないし・・・」


そう言うと
カエンは歩き出す。
思い立てば
行動の早いカエンは、
自分のほっぺに
ミストの手形が
ついているコトに
気がついていなかった。


「セイト、水のある位置
わかるか??」


本を閉じ、十分待て
と言うやいなや
辺りに種を撒き始める。

しばらくすると
芽が出て、茎が伸び、
そして大きな花が咲いた。


「こいつはグラジオラス
という花なんだ
水を吸い上げて
花の湿り具合から
水までの距離と方向が
わかる仕組みになってる
まぁ魔界のグラジオラスは
少し能力が違うけど」


咲かせたグラジオラスが
下から花を開花させていく。
カエンたちには
さっぱりだが
セイトには水の位置が
しっかりと分かった。


「こっちだ!!」


走り出すセイトに
ついていく一行。

その先には・・・
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