最初で最後の恋文
「やっぱ、お前面白いな。」

真琴は声がするほうに顔を向けると、真琴の隣に遥斗が立っていた。

「百面相。」
 
真琴は遥斗にずっと見られていたと思うと恥ずかしくなって顔がだんだん熱くなってくるのがわかった。

「今度は顔が赤くなった。」
 
遥斗は真琴の赤くなった顔を見て、フッと笑うとからかい出した。

「それより、佐伯君今来たの?遅刻だよ!」
 
真琴は少し怒った顔を遥斗に向けながら言った。

「いいんだよ。俺はちゃんとした理由があるから遅刻しても。」
 
そう言うと、真琴の横を通り過ぎ、職員室に入っていった。
 
遥斗とちゃんと話したのは最近だけど、いまいち遥斗のことがわからなかった。
でも、何故か遥斗にからかわれたりしても苦痛に思わないし、逆に楽しい自分がいた。
 
きっと、茜にこのことを話したら、M!!って言われると思うけど…。

「もっと、早く話しかけていればよかったかも。」
 
そしたら、あんな写真に早く出逢えたかもしれない。
 
真琴は遥斗が入っていったドアを見つめながら思った。
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