夏色スカイブルー!
「よっ!愛樹。何でいんの?まさかあの噂のせい?」
それは太矢だった。
「うん。噂異常なほどに広がってて全然授業にも集中できないから休んでる。」
「そっか。星賀超怒っててそんなことあるわけないだろうとか言ってあの女殴りにいってくるとまで言ってたぞ。」
「えっ!それはやり過ぎなんじゃ・・・・。」
「俺が止めたから大丈夫。まぁーゆっくり休んどけ。」
そう言って太矢は保健室から出てあっそいった。
何のために来たんだろうと思いつつまた来るだろうというので納得した。
それから私はウトウトと眠りについた。
そしてどのくらいたったのだろう。
私の身体はユラユラと揺れている。
私は目を覚ました。
すると目のまえに星賀がいた。というよりはおぶってくれている。
「あっ。目覚めたか?」
「うん。おんぶなんて珍しぃー。」
「あんな噂流れたら疲れるわそりゃ。だからおぶってんだけど。」
「そっか。ありがとう。」
「何か愛樹最近素直に聞くようになったからつまんねぇー。ちょっとは反抗しろ!じゃなきゃ愛樹じゃない気がする。」
「はぁー?反抗してなくても私だって!せっかく素直になってあげてたのに。今度素直になれって言われてもやんないからね!」
「ハイハイ。」
そして会話しているうちにすぐに家に着いた。
玄関のドアを開けて周りを見渡してから入った。
学校には星賀と一緒に住んでいるのを教えているのだが生徒は誰一人知らない。
それは、今回みたいな噂が流れないようにするためのものなのだ。
でも、私はもっと慎重に見ていればよかったと後になってまたもや後悔するとはこの時は気付いてなかったのである。