夏色スカイブルー!
そんなの初めから分かってた。
何で言ってくれなかったのか不思議に思う。
私は二時間くらいフラフラさまよっていた。
辺りはすっかり暗くなって時計は夜の10時を過ぎたところだった。
戻らなきゃと思うのに全然身体が反応しない。
すると、後ろから声をかけられた。
「あれぇー?誰かと思えば甲地さんじゃない!星賀くんはどうしたの?まさか、捨てられちゃった系とか?」
「そんなんじゃない。なんなの昨日といい今日といい。」
「あぁー。星賀くんと神空さん付き合ってたんだってね。可哀想だと思ってさ。まさかこの噂が原因で星賀くんとケンカしたとか?」
私は何もすることができない。
「えっ!まさか図星?キャァー!笑っちゃう!」
霜永さんたちは私を見下して笑っている。
頭がおかしくなってしまったかのように。
「夜の町は怖いよ。甲地さん!だからさぁーうちらと一緒に遊ばない?一人でいるよりもみんなでいたほうが安心じゃーん。ね?どう?」
私は何度も首をふって断った。
「付き合ってるからって調子乗んなよっ!このブスッ!」
霜永さんの拳が私のお腹に入った。
ドスッ!
私はバランスを崩して地面に頭をいきよいよくぶつけた。
バンッ!!
その瞬間私は気を失った。