いじめと彼氏。
どのくらい経ったか。
空も赤く染まり始めた頃
後ろから声をかけられた
「藤岡・・?どうした?」
「ひっ、日南くん・・・」
涙でくしゃくしゃになった顔を見て
日南が顔をしかめた。
「どうした?綺麗な顔が台無しだぞ?」
その一言で
真代の顔は茹蛸のような色になった
「具合でも悪いのか?」
ふるふると首を振る真代に対し
心配の目を向ける日南
真代は恐る恐る下駄箱を指差すと
日南は躊躇いもせずに下駄箱を開けた