いじめと彼氏。
「うわ。何コレ」
冷めたような声が聞こえた
上を向くと
日南がローファーをつまんでいた
「キモイね、これ」
ニッと笑って
外に出て行った
空っぽのローファーを二足持って
帰ってくると、
自分のローファーを脱いだ
「俺の、臭いかもだけど。
ミミズが入ってたのよりはいいだろ?」
「へ・・?」
「はいて帰れよ。
今日はランニングシューズ持ってきてるし!」
そう言って鞄から
スニーカーをちらつかせた