ONLOOKER Ⅳ
「俺がコウキ先輩たちと合流して移動したのが、6時48分でした。この時間に間違いはありません」
そうなると、玄関の鍵をかけるチャンスは、そこにいたマサトが二人と合流して東側の渡り廊下前へ向かった、6時48分以降。
つまり映研部員たちを北校舎へ閉じ込めた人物は、それ以降、校舎の東側から玄関を出て、中庭を通り西校舎から戻ってくる、それだけのチャンスがあった人物。
少なくとも15分は姿の見えない時間があった人物だ。
それが当てはまるナオとユカリは皮肉にも、部室に入って竹田を殴ったことが、アリバイになっている。
そのユカリとほとんどの行動を共にしていたシュンも同じだ。
そのシュンが、口を開く。
「それって…………ナツか、ヨリコ……?」