うさぎ と くま の物語 (完)
――――…
や、や、ヤバイ…!
学校から駅までの帰り道。
私の隣には篠田センパイがいる。
私は歩きながら、チラチラと横目でセンパイのことを見てしまう。
ほ、ほんとに篠田センパイと並んで歩いてる…!
高校に入ってからずっと憧れだったんだ。
この道を好きな人と一緒に歩くこと。
か、叶っちゃった…!
…………私からの一方通行の想いってことは、この際置いといて…。
普段は二人きりで話すことなんてほとんどないし…
何か話さなきゃ、もったいないおばけが出るっ!