うさぎ と くま の物語 (完)
「……副部長、今日もキレがハンパなかったですね!」
私は拳を前に出して、柔道の構えをする。
それを見て、篠田センパイは笑ったようだった。
「あぁ、他のやつらにも言われた。大会も近いし、気付かないうちに気合い入ってるのかもな」
「めっちゃくちゃカッコ良かったですっ!もう、ガン見しちゃいましたよー!」
私はテンション上がって、手をパタパタと動かす。
気がついたら篠田センパイのこと見ちゃってたりするのは、よくあること。
そのたびに、梨乃センパイに呆れられるんだけど…。
物好きだね、って。
「…ガン見って」
「へ…?ああっ!…だから…ほらっ、佐崎センパイとか、みんなもっ」
ヤバっ!
ついポロっと本音が…!