うさぎ と くま の物語 (完)
 

「………嬉しかったよ」


「――――!」


上目遣いで、私を見る篠田センパイ。


うぁぁ!


その目はヤバいですって!!


蒸発してしまうんじゃないかと思うくらい、顔が熱い。


そして、いつもとは明らかに違う雰囲気のセンパイ。


でも、その表情は穏やかで。


戸惑っている私とは正反対だ。


「ふ、副部長…?………ひゃわっ!?」


突然、右手に感じる温かい人肌。

 
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