うさぎ と くま の物語 (完)
――――…
「うさぎっ!」
「りっ梨乃センパっ…!」
ぜえぜえと息を切らしながら、梨乃センパイの前に到着。
ま、間に合ったぁぁぁ~!
「めっずらしい。あんたたちがギリギリなんて!」
「へ…?」
あんたたち?
私の他にも誰か?
「クマ太郎もたった今来たばっかだから。……え、何?もしかして、二人で昨日遅くまで一緒にいたとか!?」
「!?そっ、そんなわけないじゃないですかっ」
そんな素敵な権利、わたしにはありませんから!
「えーつまんない。…ってか、もうみんな集まってるから!」
「あっ、すみません~!」
私と梨乃センパイはみんなの集まる場所に急いだ。