うさぎ と くま の物語 (完)
 

――――…


乾杯も終わって、少しお腹が膨れてきた頃。


「じゃあ、うさぎちゃんはあっちね」


「はいっ?」


あっちと言って佐崎センパイが指差すのは、篠田センパイ。


「梨乃は俺と♪」


「―――!何すんのっ!」


佐崎センパイが梨乃センパイの肩を組む。


ひゃ!…と思って梨乃センパイを見ると…


恥ずかしそうに頬をピンクに染める梨乃センパイ。


………か、かわいいんですけどぉぉぉ!


「ちょ…離して」


「照れるなって♪愛しの梨乃ちゃん♪」


そう言って、佐崎センパイが梨乃センパイのおでこにチュッとキスを落とした。

 
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