★恋と王子と超能力!★
ふがふが…

私の口にはいつの間にか大きな手が覆い被さっていて、後ろから抱えこまれるように抱きしめられていた。

「あれ?おかしいな…さっきまで音が聞こ
えてたのに、ま、いいか」

足音はだんだん遠ざかっていく…

すると、口のまわりを覆うものがとれ、やっと呼吸することができた。

「ぷはぁ!た、助かった…」

「誰が助けてやったとおもってんだ?」

「!!?い、いつのまに!!」

「いつの間にって、俺が引っ張ってなきゃ見つかってただろーが!!」

…あれ?この整った顔どこかで…あっ!

「朝のイケメン君!!」


「ぷっ、なんだそれ?」

し、しまった!!え~っと名前は確か…

「藤宮 翔馬」「え?」

「だから!!俺の名前は藤宮 翔馬!」

あぁ、確かそんな感じだったような(笑)

「ったく、俺の名前忘れる女初めてなんですけど…」

す、すみませんね…記憶力無くて(涙)

「早く覚えろ、このドベ!」

はあぁ!?ド、ドベ!??

「ちょっと、それどこがどうドベなのか説明しなさいよ!」

「説明してもらいたいのは俺のほうだ」

え?なにを??

「お前ら、いったいなんなんだ!」

…もしかして、全部見られてた?よし、知らばっくれよう。

「な、なんのことだかさっぱり~。」

「嘘付け、手から炎だしたりあいてを倒れさせたり。明らかに人間技じゃないだろうが!!」

げっ!全部見てたんだ!!仕方ない…嘘付いても、逃れられない。本当のこと言うしかないか…

「あたしは超能力者。この学園を守るために派遣されてきたの!!」

「へ、へ~。超能力者っえ本当にいたんだ…」

まぁ、無理もないよね。いきなり超能力者なんて…

「すげーなお前」「え?」

「だって、俺たちと同い年なのに、この学園全部背負ってんだろ?超すげーじゃん」

そ、そうなのかなあ??

「つーか、なんで隠したんだよ」

「だって、校長先生が言うなって…」

「ふぅーん…」

あっ!!言っちゃった!!…この人めっちゃニヤニヤしてる!!?こ、怖いよ…

「当然、バラされたくないよな?」

「も、もちろんです…」

「じゃあさ、俺と付き合え」

はい?

「え、今なんて…「だから!!バラされたくなけりゃ、俺と付き合えっていってんだろ!!」




「はいいいいいいいい!!?」
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