★恋と王子と超能力!★
歩いて約10分後…。

「ここですわ」

「え!?ここさっき通ったじゃん!!」

方向音痴悪化したのかな?はぁ…

「校長、連れて参りましたわ」

「おぉ、ご苦労。楓堂 真帆さんですね。ご入学、おめでとうございます」

「ありがとうございます!」

「どうぞ、こちらにお座りください」

校長先生に勧められ、私はふかふかのイスに座った。

「この度は、この学園にきて頂きありがとうございます。

S級能力者のあなたなら、この学園を守ってくれるでしょう」

そう言うと、校長先生の顔がわずかに曇った。

「そんなに深刻な問題があるんですか?」

「実はですね、最近、とても不可解な事件が多発しているのです。

このままでは、生徒が安心して勉学に励むどころか、学校へくることすら

出来なくなってしまう…。早く事件を解決して、生徒たちに安心して

勉強してもらいたいんです」

校長先生…すごく生徒たちを大切に思っているんだ。

「分かりました。私ができることであればなんでもします。

私に任せてください」

ここまできて、引き下がるわけいかないでしょ!校長先生のためにも、

生徒たちのためにも!

「あ、ありがとうございます!!

それと、この事はくれぐれも内密に、生徒たちが混乱してしまうかもしれないので。」

それもそうか…。学園がかなり危険な事が勘付かれちゃうもんね。

「お話は以上です。入学式は1時から始まりますので、遅れないように

お願いします。他にも困ったことがあれば、うちの凛に言っていただければ

対応させます。」

…ん?うちの?うちの凛??

「あの、凛さんとは、どんな関係で?」

「ああ、私たちは親子です。」

え!?親子!!?…よく見れば、見えなくもないかな?

「驚かせてごめんなさいね?」

本当に、この学園に入ってから驚きっぱなしだよ(汗)





< 7 / 258 >

この作品をシェア

pagetop