明日の空へ〜ｷｾｷの跡〜

ｶﾞﾗ ｶﾞﾗ――――


｢千絋ちゃんおはよう｣


｢おはようございます｣


この人は私が小さい頃からお世話になっている、

看護婦さんの安藤 ゆうこさん。

ｽﾗｯとした脚に

肩幅の狭いきしゃな身体。
ぷっくりとした唇に、

微笑むとえくぼができる。
明るくて笑顔が素敵な看護婦さん。

私なんか、似ても似つかない天使のような人。

私も子供の頃はゆうこさんみたいになりたいと

願っていた。


まぁ一生叶わない夢なんだけどね、、、


お洒落したって
外に遊びに行けないし。


ずっとパジャマ姿のまま。

真剣に走ったことすらない。


私はそういう星のもとで
生まれたから………