先生が、好き
彼氏いない歴18年をとっくに越えて私は卒業式を終えた。

学校からの帰り道、家のそばの児童公園を通り抜けた。

いつものように。



「卒業おめでとう。」

すべり台の陰から声がした。

「お前、彼氏できたの?」

口をぽかんと開けて目を見開いたマヌケ顔のまま首をフルフルと横に振る。
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