先生が、好き
「そっかぁ。よかった。」

にっこり笑いながら黄色い小振りの花束を差し出され、放心状態のまま視線をそれに落とす。

「はい。卒業祝い。」

言葉も出ないままそれに手を伸ばすとふわりと甘い香りに包まれて、

私の体は優しく抱き締められた。
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