Steady
「何?」


上げかけた腰を

もう一度下ろして返事をする。


「彩加宛に

 手紙が届いてたわよ。

 テーブルの上にあるでしょ」


「手紙……?」


私宛の手紙なんて、

届くことは滅多にない。


あったとしても、

携帯電話の請求書だったり

ダイレクトメールくらい。


でもそこに

無造作に置かれていた手紙は、

それとは全く違う姿をしていた。


私はそれを

そっと手にとってみる。


真っ白くて

しっかりとした封筒は一見、

結婚式の招待状のようだったが、

裏を返してみると

そうではないことが伺えた。



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