御曹司なんてお断りっ◆

なんだか、
あわただしいな。

俺。


電話を切りながら、
ニヤリと笑ったら、
「・・・気持ち悪いですよ。」

優秀な秘書が突っ込んだ。


「うるせ。
 じゃ、後は頼んだ。」

「・・・はい。
 さっさと行ってください。

 そんなしまりのない笑顔でいられたら、
 『花京院』の威厳にかかわります。」

失礼だな。
俺のこの笑顔にケチをつけるのか?

面白くなって、
ますます笑が出る。



「・・・武。
 そんなに、仕事モードの冷静な俺が好きなのか?」

「すば・・・!!」

「こんなところで大声出すなよ?」

ニヤリ。



武は、
口をパクパクさせながら、
顔を赤く青くさせた。

忙しい奴だな。

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