御曹司なんてお断りっ◆

「あの~」

志保が申し訳なさそうに、俺の肩をたたく。

「すごい、恥ずかしいので、解放していただけませんか?」

え?
そうか?

別に、いいじゃん。抱き合うぐらい。

と俺は思ったが、
志保が顔を赤らめて
顔をそむけたので仕方なしに解放する。

「はぁ。もう少し抱きしめたいな~。
 志保、部屋とろうか?」

「はっ?」

志保は、驚いたらしい口をパクパクさせて、
言葉にならないみたいだ。

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