御曹司なんてお断りっ◆
「あのね・・・
あの。昴さんが…家柄とか気にしなくて
そのままの『志保』がイイって言ってくれたら
いいなぁって・・・
結婚とかそういうので
昴さんの身内が反対とかして昴さんが困ってるならーー
『柳瀬川』に頼りたいな・・・」
なんだか、そのままの私を見て欲しいって言ってるようで
恥ずかしかった。
でも、やっぱり
どこかのお嬢様だからーーとかで
見て欲しいわけじゃないし。
「ふふふ。志保ってば。愛しちゃってるのね?」
「ホント。聞いてるこっちが恥ずかしいよ。」
「昴様には、内緒にしておきましょう。図に乗るから。」
三人は、志保を見て、
楽しそうに笑った。