花恋-はなこい-
真由は昇降口から程近い
2年B組の教室へ入り、
廊下側の後ろの席へバッグを置く。
「おっはよ、真由」
すぐ隣から、
まるで真夏のような
明るい声が聞こえた。
「あ、おはよ、杏奈」
小さい頃からの幼馴染の杏奈は、
これまでずっと
一緒の学校へと進んできた。
真由にとって
かけがえのない大親友だ。
「なんかさ、
今年に入ってからやけに寒くない?」
明るい声とは反対に
身をすくめながら杏奈が言う。
今年に入ってまだ18日。
新年を迎えた途端、
急に冷え込みが
厳しくなったのはなぜだろう。
そういえば今日の天気予報では、
雪がちらつくとかなんとか
言っていた気がする。
2年B組の教室へ入り、
廊下側の後ろの席へバッグを置く。
「おっはよ、真由」
すぐ隣から、
まるで真夏のような
明るい声が聞こえた。
「あ、おはよ、杏奈」
小さい頃からの幼馴染の杏奈は、
これまでずっと
一緒の学校へと進んできた。
真由にとって
かけがえのない大親友だ。
「なんかさ、
今年に入ってからやけに寒くない?」
明るい声とは反対に
身をすくめながら杏奈が言う。
今年に入ってまだ18日。
新年を迎えた途端、
急に冷え込みが
厳しくなったのはなぜだろう。
そういえば今日の天気予報では、
雪がちらつくとかなんとか
言っていた気がする。