黒猫ちゃんの憂鬱1

第九章



ヒロSIDE




ビールを一気飲みした後、無意識で酔っているのかヤバイぐらいに抱きついてきた。









なんつーの・・・?




コアラまではいかねぇけど・・・手が絡まるんだけど超熱いんだよね、手が。








以上に顔赤いし、月って実は酒弱いんじゃねぇ?







『月はね、寂しいから意識していると強がるの』







「は?」





『・・・意識して強がってんの。無意識だから弱いところが出ちゃうのよ。最愛の人が自分のせいで射殺されたって、思い込んでるんじゃないのかな』







「何だそれ」









『お酒が弱いわけじゃない。むしろ強いほうなのよ?・・・だけど誰にも弱音吐かないで一人で頑張っている月にはお酒を飲んだとき、無意識の時にしか出ない弱い部分があるのよ・・・本当は寂しくて仕方ないんじゃない?』










「でも俺がいるじゃん」







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