意地悪LOVER
「んっ…!ふっ…!」
二回目のキスは、息も出来ないくらいの激しいキス。
あたしの頭を後ろからしっかりと掴んで、唇を決して離そうとしない。
うっすらと開いた瞳で、部室の中から外を見る。すると、そこには試合を頑張る大地の姿が。途端に涙が溢れてくる。
「おねが…、やめ…」
「だまれ」
玲皇君は、自分が息するために少し口を開けたときに冷たく呟く。
「れ、れ…お、くん」
「…何?」
あたしがやっとの思いで玲皇君の名前を呼ぶと、玲皇君はやっと唇を解放してくれた。
そして、冷たい瞳であたしを見下ろす。
「…どうして…?」
「…キスするのに、理由がいるのかよ?」
そして、"笑わせんな"。
そう言って、椅子にドカっと座る。
「…ひどい…。ひどいよ…」
溢れる涙を止めることができない。頭の中には大地の姿が。
もう大地に会えない。こんな汚いあたし…、大地の近くにいれないかも…。
「…おい、ひかり。選べよ」
「…え?」
玲皇君はゆっくり立ち上がると、またあたしの顎を掴む。その掴む手さえ、強く掴まれてるからあたしは抵抗すら出来ない。
「俺の物になるか、俺から逃げるか」
「…どういう…意味?」
「…俺の物になるって言うなら、大地先輩には俺とキスしたことも何もかも黙っててやるよ。」
「…」
「だけど、もし俺から逃げるってんなら…」
玲皇君は一歩あたしに近づく。
後ろは壁。逃げることさえ出来ない。
「俺はお前をここで抱く。いつ大地先輩がくるかわからねぇ、この部室でな」
冷たく、低い声が部室の中に静かに響きわたった。