意地悪LOVER
「…何それ…!」
「超簡単な選択問題だろ?」
「…最低!」
「…本当はもう抱いててもおかしくねぇんだぜ?」
グイっと顎を上げられる。
顔が近い、距離は唇が触れてもおかしくない距離。
「嫌、嫌だ!」
「それなら…今ここで…抱くしかねぇなぁ…?」
顔に嫌味たっぷりの笑顔を浮かべる玲皇君。今は本当に玲皇君の考えてることが分からない。何が起こってるのかも。
「…な、何であたしなの…?」
「…別に?暇つぶしだよ」
「…なら、違う人でもいいじゃない!」
「俺だって人は選ぶさ」
そのままあたしを押し倒していく玲皇君。
やだ…!このまま襲われるのは…。だけど、玲皇君の物になる方がもっと嫌だ…!
でも、今のあたしには玲皇君に抵抗する力がない…。
「俺の物か…逃げるか…。どっちだよ」
「いやっ!!」
迫ってきた玲皇君の唇から逃げるように、あたしは玲皇君から離れた。
そして一目散にグランドへと逃げる。そこへ行けば大地がいるから。
大地があたしを守ってくれるから。
「…俺から逃げれるわけねぇよ、なぁ…ひかり…?」
残された部室の中で、玲皇は今朝ひかりに殴られた傷に軽く触れ、試合をただずっと眺めていた…。