意地悪LOVER
「…え?佐々木、玲皇が好きって…」
おかしくないか?
だって玲皇とひかりは付き合ってるのに。どうしてまたそうライバルのいる人を好きになるんだろうか。
「橘君、かっこよすぎますよ。さっきもあたしが重い荷物持ってたら少し手伝ってくれたし…」
「玲皇が!?」
「はい!あたしもびっくりしたんですけど、何か大変そうだったから。なんてぶっきらぼうに言ってましたけど、その表情がまたかっこよくて!」
頬を赤らめながら話す佐々木は恋する乙女って感じだ。
「確かに玲皇は顔綺麗に整ってるよなー」
「ほんと、綺麗すぎますよね!」
まあ…あれでもっと性格がよければ問題なしなんだと思うけどね。それは敢えて言わないでおこうっと。
「でもさ、玲皇付き合ってるよ?」
「知ってます!相沢先輩ですよね」
途端に佐々木の表情が変わったのは俺の気のせいだろうか。
目が鋭くなった気がする。
「…あたしずっと大地先輩と相沢先輩が付き合ってると思ってたんですよ」
「あははー。妙にひかりとは仲が良いからなぁ」
それはほんと。
他の女子よりひかりが好きだし、何より一緒にいて一番楽しい。
一番側にいてほしい人なんだ。
「でも…大地先輩は好きなんじゃないですか?」
「え?」
佐々木に急に図星を突かれて俺は一瞬声が裏返る。
動揺を上手く隠せない。
「だって部活の間ずっと相沢先輩のこと見つめてますもん。大地先輩」
クスクス笑いながら佐々木はそう言った。
俺の体温は上昇して、ぴゅーっとヤカンが湧きそうなくらい熱い。
そんなに俺ってバレバレだったのか…!?
いや、そりゃひかりには誰よりも優しく接してきたけど…まさか好きまでバレるとは…。
「やっぱり図星なんですねー?」
「はっはは…」
動揺のせいか、上手く笑えない。
気持ち悪い笑顔しか浮かばない。
「…ちょうど良かった」
「え?」
「あたしに良い考えがあるんですけど」
「良い考え…?」
「はい。先輩…協力してくれますか…?」
佐々木がそう言って怪しく笑うと、それまでおとなしかった風が急に荒々しく吹き荒れ始めた。
それはまた何かの前兆を知らせるかのようであった。
おかしくないか?
だって玲皇とひかりは付き合ってるのに。どうしてまたそうライバルのいる人を好きになるんだろうか。
「橘君、かっこよすぎますよ。さっきもあたしが重い荷物持ってたら少し手伝ってくれたし…」
「玲皇が!?」
「はい!あたしもびっくりしたんですけど、何か大変そうだったから。なんてぶっきらぼうに言ってましたけど、その表情がまたかっこよくて!」
頬を赤らめながら話す佐々木は恋する乙女って感じだ。
「確かに玲皇は顔綺麗に整ってるよなー」
「ほんと、綺麗すぎますよね!」
まあ…あれでもっと性格がよければ問題なしなんだと思うけどね。それは敢えて言わないでおこうっと。
「でもさ、玲皇付き合ってるよ?」
「知ってます!相沢先輩ですよね」
途端に佐々木の表情が変わったのは俺の気のせいだろうか。
目が鋭くなった気がする。
「…あたしずっと大地先輩と相沢先輩が付き合ってると思ってたんですよ」
「あははー。妙にひかりとは仲が良いからなぁ」
それはほんと。
他の女子よりひかりが好きだし、何より一緒にいて一番楽しい。
一番側にいてほしい人なんだ。
「でも…大地先輩は好きなんじゃないですか?」
「え?」
佐々木に急に図星を突かれて俺は一瞬声が裏返る。
動揺を上手く隠せない。
「だって部活の間ずっと相沢先輩のこと見つめてますもん。大地先輩」
クスクス笑いながら佐々木はそう言った。
俺の体温は上昇して、ぴゅーっとヤカンが湧きそうなくらい熱い。
そんなに俺ってバレバレだったのか…!?
いや、そりゃひかりには誰よりも優しく接してきたけど…まさか好きまでバレるとは…。
「やっぱり図星なんですねー?」
「はっはは…」
動揺のせいか、上手く笑えない。
気持ち悪い笑顔しか浮かばない。
「…ちょうど良かった」
「え?」
「あたしに良い考えがあるんですけど」
「良い考え…?」
「はい。先輩…協力してくれますか…?」
佐々木がそう言って怪しく笑うと、それまでおとなしかった風が急に荒々しく吹き荒れ始めた。
それはまた何かの前兆を知らせるかのようであった。
