私の宝(15歳で母)
ずっと無言の私達に電車が走る音が響く。

隣に座っている武は、外を見て何かを考えているような表情。

そんな武を見て、検査薬を見た武は、なんて言うのかな。

と数時間後の事を考え不安になる。

「武こっちやってこっち」

あっという間に隣駅に着き、電車から降りて駅から出た私達はカラオケに行こうと歩く。

「え…本当に?」

別れ道に差し掛かり、武の服を引っ張り右を指差す。

地元がここではない武は、私の言葉を聞いて疑わしい顔をする。

何故かというと、私はかなりの方向音痴だから。

そんな武の顔に気づいていない振りをして、

「うんうん。多分絶対こっち」
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