私の宝(15歳で母)
結果は武と一緒に見よう。

手に持つ検査薬は、もう結果が出ている頃だろう。

だが、早く見たいと思う気持ちを我慢し、結果を見ずに急ぎ足で部屋に戻る。

部屋に入ると、武はソファーに座ったままボーッとしていた。

「武、してきたで」

私の顔に視線を移し、

「どうやった?」

と聞く武は、やっぱり気になっていた様子。

「武と見ようと思ってまだ見てないねん」

さっきまで座っていた場所に戻り、

「そっか…。かして」

検査薬を反対に向けたまま武に渡す。

「はい」

ドキドキドキドキ…と心臓が高鳴る。

+なら陽性。
−なら陰性。

これを見た後…私達は、どうなるんやろう。

「これって……」

検査薬から目を離さず凝視する私達。

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