午前0時、夜空の下で
「失礼します。お酒をお持ちしました」
サラリと布を持ち上げて中を覗くと、一人の青年とミスティアが、和やかに談笑していた。
「ありがと、ココ。カルヴァローネ伯爵に会うんは初めてやんな?レイン、この娘がアタシらのお気に入りのココ。手ぇ出したら許さんけん。覚えとって」
そんなミスティアの言葉に、彼――カルヴァローネ伯爵はクスクスと笑う。
「あなたにそう言われたら、手を出すわけにはいきませんね」