午前0時、夜空の下で
早々に部屋を出たノーラを見送り、心はミスティアの部屋へと向かった。

サラリと布を持ち上げたそこには、ぼんやりと外を眺めるミスティアの姿。

布が擦れる音に、ゆっくりと振り返る。

「……ココ? こんな遅くにどしたん?」

ぱっちりと目を見開いているところを見ると、一睡もしていないようだ。

「まだ起きてたの?」

心の問いにお互い様だと小さく笑って、ミスティアは先を促す。

「……あのね、今カルヴァローネ伯爵から、使いの者が来てたの」

ミスティアの口唇が、小さく震えた。

「伯爵ね、祖国に……琅に帰ったらしいんだ」

「!! ……じゃあ、やっぱり皇子って、」

言い掛け、言葉に詰まって口を押える。

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