午前0時、夜空の下で
「――ヴェルディのことなんですが、実はここのところ、塞ぎ込んでいるようで……」

「……ヴェルディ様が? どうしたんだろう。じゃあ、あとでお部屋に伺ってみますね」

ノーラの返答に安堵の表情を見せたレインは、お願いしますと言い置いて、今度こそ部屋を出ていった。

二人でレインを見送ると、さて、とノーラがミスティアに目を向ける。

「とりあえず、アンタはレイン様の妃候補みたいなものだし、賓客として扱うわね?」

さも前々から決まっていたと言わんばかりの口振りに、ミスティアは不満げな顔をする。

「そんなんガラやないわ! ノーラと一緒でええよ」

手を振って拒否を示すミスティアに、ノーラは呆れたように笑った。
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