午前0時、夜空の下で
「手足が不自然なほど綺麗すぎるし……動きが洗練されすぎてる。幼い頃から恵まれた環境下で、徹底した教育を受けていなければ、あれほどの所作は身につかない」

リーダーの言葉を、心は押し黙ったまま聞いていた。

「なぜ正体を偽ってまで俺たちといんのかはわからねぇが、あの女を俺に近づけるな」

二つの琥珀に映った己の姿を見つめながら、心はコクリと頷いた。

そして小さく口を開き、でも、と言葉を漏らす。

「ジュリアは信じてもいいと思う。……多分、大丈夫」

根拠のない発言に、リーダーは呆気にとられて溜息を零した。

「どっからきてんだ、その自信は」

彼の言葉は最もなものだったが、それでも不思議と大丈夫なように思えた。
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