午前0時、夜空の下で
「ココ、僕たちも魔王陛下が奴隷制を取り入れていない理由に気づいていますよ。ですが、黎ではそれが可能でも、琅では現状は難しいのです。黎明館で黎の貴族とはよく会っていましたよね? 彼らは自尊心が強いものの、それ以上に黎王を敬っていたはずです。……対して琅は、王家と貴族の立場が曖昧なんです。ほぼ対等になってしまっている。たとえ皇帝であっても、その言葉に大した強制力を持ちません。そのため――……」
苦しげに眉をひそめながらもレインが琅の国情を説明していた時、扉の向こうから騒ぎ立てる声が聞こえ、大広間にいた者たちが首を傾げた。
「何事だ」
扉の近くに立っていた者が外にいる兵士に確認しようと手を伸ばしたが、その前に外から勢いよく扉が開かれる。
ゆっくりと入ってきた者たちを見て、その場にいた全員が目を疑った。
「……な、にを……」
信じられないと言いたげな表情で、レインは身を乗り出す。
苦しげに眉をひそめながらもレインが琅の国情を説明していた時、扉の向こうから騒ぎ立てる声が聞こえ、大広間にいた者たちが首を傾げた。
「何事だ」
扉の近くに立っていた者が外にいる兵士に確認しようと手を伸ばしたが、その前に外から勢いよく扉が開かれる。
ゆっくりと入ってきた者たちを見て、その場にいた全員が目を疑った。
「……な、にを……」
信じられないと言いたげな表情で、レインは身を乗り出す。